何を隠そう、僕が個人的に初めて輸入車なるものを所有したのは
「ボルボ」でした。初期に出た角目4灯の「740ターボエステート」。
確か、87年式とかだったとおもいます・・・。
ソリッドブラックで、中が黒のハーフレザーだったかな・・・。
左Hで、何でも付いているものでした。いくらしたか正確には覚えて
いないけれど、当時300万くらいだっとと思います。
板乗りに行く関係上、ワゴンを選んだのですが、本当は240ワゴンが
欲しかった。。。スポーツ的な要素を加味して740にしたけれど、
おっさんになって240にしたときもあったので目的は達成したといえる
かもしれません。
なんてったってそれまで、マイナーなボルボをメジャーに変えたのが
「850エステート」でしょうね。猫も杓子も850一色に変わった・・・。
ちょうど円高でもあったため、新車並行物も混じりとんでもなく売れました。
今もこの路線でV70へと上手く変化し、後発としてはめずらしくちゃんと
日本人に認知されたメーカーとなっています。
850の話はさておき、850と同時期に出たS124、国産のレガシーワゴン。
この3台が今のステーションワゴンというそれまでになかった「新しい市場」
を開拓したといってもよいでしょうね。
それを思うと、凄い功績を残した車ともいえると思います。
ただ正直、ボルボとしてはここまで売れるとは思わなかったのではないかと
思います。当たり過ぎというか・・・なんというか・・・。
実際に売れた理由として、性能なんかより、スタイリングという「見た目」で
売れた車ですので、ボルボもそれをしってか!?急いでV70に切り替えて
いきましたものね・・・。普通だったらあと3年は引っ張っても売れ続けたで
あろうベストセラー車を、断ち切った勇気は褒めたいところです。
あのまま引っ張っていたら「中身の無い車」ということで飽きられたのは
目に見えていましたから・・・。
僕のイメージとしては、ボルボはもっと「どんくさく」流行とかに左右されない
メーカーであって欲しかったというのが個人的な想いでした。
実際にそれまでは世界的にそう扱われてきたメーカーだし、それでも
それなりの味で売れていたとおもいます。
850以外では、240、960とも先代からその味を残していました。
850の不測な世界的な大ヒットで、ボルボの戦略が大きく変わったのだと
思います。その勢いを利用して、プレミアムを目指すか、それともこれは
単にビギナーズラックみたいなものなのか・・・と。
結果として、皆様もご存知の通り、前者を選択し、事業的には大成功を
収めています。わが国ではドイツ車に対抗する唯一の勢力みたいにも
なっていますよね。
「安全」「嫌味がない」「パッケージングがうまい」等、わが国でウケるつぼを
心得て立てた戦略は、あっぱれという他ありません。
もう時効だとおもうので白状してしまいますが(^^; 「T5R・R」を除き、
あれは日本車みたいなものでした。それまでのボルボじゃない・・・と。
それまでのボルボは鉄板が分厚く、どーーんといってその勢いですーと
走っていくという独特の乗り味があったのですが、850に最初に乗って
みて、「?」とすぐに思いました。個人的に850を数ヶ月所有してみたの
ですが、乗れば乗るほど、「日本車みたいな車」という感想に至りました。
逆に取ると、それが良かったのかもしれませんが、この車が600万!?
冗談よせやい♪と思ったのも本音です。
アメリカでは「同じもの」が300万円前後で売られていました。
並行業者が入り込んだ理由も納得できます。船に乗せるだけで儲かった
わけですから・・・。
僕が体質的にボルボを嫌いになったのは、日本をおちょくった価格設定を
したトラウマがあります。
何もしないで他国より200万近く高く売っていたわけです・・・。
それでいて「中身が無い」。
並行車の整備をめぐり、当時裁判沙汰までに発展したこともしばしば。
結局はボルボはボルボであり、整備せよというメーカー指令がだされました
が、850に限って言えば、僕は「当たりめーじゃねーか」と思いました(笑)
ぼったくりって言葉がありますけれど、当時のそれはそのままでしたもの。
今のボルボは、当時のそれらとは別物として発展しています。
確かに格好良いとおもうし、ワゴンを買おうと思う方ならば、
間違いなく選択肢の候補に挙げられていると思います。
今の時代に850みたいなことをすれば倒産ですからね(笑)間違いなく(^^;
これからも益々、発展して日本市場に浸透していくであろうボルボは
予想図的にはワゴンに関しては「晴天」です。
ただ、一流と認められる為の壁である「セダン」が伸びないのは、実質的な
メーターだとおもいますので、この辺は今後も苦戦していくでしょう。
それにしてもマーケティングと部品調達(日本製)に関しては上手いメーカー
だな~と感心します。V50もきっと売れるでしょうしね。
ネクサスとして何故ボルボをもっとやらないのかと聞かれたことが何回か
あります。確かにV70になりテンションが落ちて在庫しなくなりました。
240・960当時はかなりやっていたけれど、良い物も減り、自然と姿が
薄くなっていっています・・・。
今のV70なんて格好良いと思うし在庫しても良いと思うのだけれど、
なんかこう、流行に乗り遅れた感じになってタイミングがなかなか掴めない
でいます(^^;(笑)
というか、根底にはまだ「その時の想い」が取れていないのかもしれません。
頑固というか、古い体質というか、根に持つというか・・・
嫌な性格じゃねーかって(笑)
ネクサスとしてボルボの変わり身の早さを商売的に見習わなくていけない
のかもしれませんね(^^;
もうひとつのメーカーのサーブに関して。
90年前後の900ターボとかには結構はまった経験ありでしたが
(すげーフォルムの車だなという意味で、よく壊れたので扱わなかったけど)
それ以降は、僕の思考の外へでちゃったメーカーになったので
正直、よく知りません。 なのでコメントなんかできません(笑)
ヤナセが代理店をやると育つという定説があるで、良い車なんだろうけれど。
今のところ、オペル共々、僕の琴線には全く触れてきませんね・・・。