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商店物語Ⅰ
しょうもない話もそろそろ飽きてきたので、ここらへんで本業に纏わる
「短編」にいきたいと思います。

長編は義務化するのでしばらくやめます(笑)
最近、うまく酔えないので~ 意味わかんねーって・・・

前にも書いたと思うけれど、車屋さんには色々「色」があって
良くも悪くも、商いとして凄く深い世界である、とおもっています。

在庫がひとつの指標であるとも書いた覚えがありますが、今のところ、
それ以外に見分け方がないのが実情といったところでしょうか。

どの商売もそうだと思いますが、車屋さんの全ての目標は商業的にいえば
「在庫を一切もたないで実現できればな~」と考えていると思います。たぶん。
何でかといえば、ストレートにいうと在庫するために膨大な資本が必要に
なるからです。
粗利率の低さからいえば、「かなり特殊な業態」になるでしょう。

新規事業でこれらのリスクを打破すべく、色々な手法の業態が出ては消えて
いますが、何故成功しないのか。
成功しないと言い切っちゃっていますが
(チャレンジしている所がまだ沢山あるのに・・・)
多分、一番大事な要素が欠落しているからだと、僕は思っています。

「顔」がないのですよね。ようは。
違う言い方だと「表現がない」といったところでしょうか。

僕はかれこれ10年以上この業界にいますが、この辺の、所謂「新規事業」が
成功し、街の中古屋さんがなくなると思ったことは一度もないです。

申し訳ないけれど、それらを提案する人達は車に無知です。思い入れもない。
事業家としてはたけているのかもしれないけれど、それはあくまでもシステム
の虚業的な提案であって、リスクを負ってまで表現する「実業」には適わない
とおもっています。情報は提供できても、売ることはできない。

確かに、彼らが言うように新しい波が訪れるかも知れません。
ただ、車屋さんは、画一的な業態とはちょっと違って、皆、一生懸命
「自己表現」をしようとしています。膨大なリスクを背負って・・・。

画一的な業態は確かに時代と共に淘汰されていっていますが、たとえば
ガソリンスタンドと車屋さんでは似ているようで全然違うのですよね。

ネクサスは昔で言うと「商店」レベルの零細企業です。
この長年の不況で、町の沢山の商店がなくなっていっています。
物理的な要素でなくなったものは別として、本当に努力しているところは
潰れていないのではないでしょうか。
難しいのはその努力が単に「汗をかく」という時代ではない・・・
というところなのでしょうが。

話を戻すと、結局、車屋さんが在庫するということは、企業としての
「価値観の表現」なのであって、ケーキ屋さんでいえばケーキそのもの
なのだとおもいます。
店に入って、写真だけでおしいそうなケーキを買えっていわれても
はたして判断つくだろうか・・・。
それと一緒なんだろうとおもいます。

だから、胃が痛くなるような思いをしてまで、皆、在庫するのですよね(笑)

で、在庫はその店の看板であり表現なのだという持論を謳っているわけです。

このジレンマから抜け出すために何か良い方法はないか・・・と、
何十年も考えているに、一向に良い方法が出てこない。
ということは、結局は「実車」には適わないんじゃないかという、
初めの結論に戻っちゃうわけです。

業界全体でまだもがいている最中ですが・・・


To be continued
by nexus-blog | 2005-09-10 00:57 | Cars
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