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邂逅
こんばんは。

さて、何から書こう・・・。
まずは天使のことからでしょうか。

はな没後、喪に服すというか生きた屍と化した、はなを愛した人たち。
日に日に元気になるどころか、回想にひたる毎日。
皆、それぞれの後悔などで撃沈状態。
みんなそれだけ当たり前のように奇跡を信じてたんだな・・・。

我が社のはな係だったH女史も泣いてばかり・・・。
そりゃそーだよな。最後は一番彼女にわがまま言っていたから。

そんな中、なにかの拍子に今度いつ犬猫を飼うか・・・とかいう話になった。
僕は「その時は向こうから自然とやってくるだろう」と答えたように思う。
まるで気の抜けたような返事で。
とにかく、今欲しいのは新しい命とかではなく、時間を巻き戻してほしいという
願いだったから。

もともと彼女自身に「猫でも飼えば」と唆していた僕。
本気じゃなかったのだろうけれど、情報は見ていたみたいで里親関係の
HPをたまに覗いていたみたいだった。

で、はな没後、4~5日してから「どえらいもの」をみつけてしまったらしい。
それを1週間後くらいに僕に見せた。

「どうおもいますか、これ」
「なにが」と僕。
と写真を覗くとそこには「はな」が・・・・。

凍りつくとはこのことで、びっくりを通り越して見入ってしまった。
「で、こういうかわいそうな経歴を持つ子なのだ」と知る。

初めこそ、流そうとしたが何故か気になる。
アドレスを教えろといって仕事の合間に見ていた。

推定5~6才。はなと同じトライカラーの女の子で・・・
まぁこの辺はいい。
悪徳ブリーダー破綻後、放置。ボランティアの方々が助け出した時の
体重が約5キロ・・・。げげっである。ちなみにはなは15キロあった。
その凄まじさがわかる。

人に教えられたこととは関係なく、なんか運命を感じる。
「で、どうおもうのよ」とH女史にふるとひたすら泣くだけ(笑)
いいも悪いも、判断不能。仕方ないよね。

自宅にアドレス転送。
ママさんには見せないという約束だったが(笑)すぐみせた。
ひとこと「はな~」と雄叫びをあげる。そりゃそーだ。そっくりだもの。

感想を聞くと「・・・」
今思ってもきついことをしたと思っている。
だってまだ、はなが逝ってしまって1週間そこらなのだから。

僕らは共稼ぎの夫婦だったので、一番後悔しているのは彼女。
今は事情により休職しているので、これから全開ではなの介護をしようと
意気込んでいたんだもの・・・。ショックは誰よりもでかいはず。

で、いろいろと考えた。

決断までの気持ちは長いので要約する(笑)。

つまるところ、はなが逝ってしまった一番の後悔は、はなに対して
「やり残したこと」がそれぞれにあったことだと思っている。
もっと簡単にいえば家で、僕達の手の中で、いかせてあげたかったという願望だった。

病状から、いよいよその体制をひかなくてはならないのか・・・という気持ちが
交錯した矢先にはなは逝っちゃった。

だったらその気持ちをこの子に捧げてみては、と感じたのだ。
お互いの穴を埋めあえるのではないかと・・・。

状況の判断するのは僕の役目。
「会ってみよう」と提案する。

先方の都合もあって週末しか駄目らしいのでこういうことは早い方が
いいとおもったので14日の朝にお願いした。

びくびくする女性陣。
そりゃ僕だって複雑だった(笑)
いまだから言うけど。

会ってみてその痩せていることにやはりまず驚く。
よく見るとはなには似ていないと思った。
今だからこれも言うけど(笑)

でも、それがかえってよかったのかもしれない。

即断してもよかったのだけれど、一度持ち帰り、会社で各自の意見を聞く。

喧々囂々・・・ 
結局、僕の責任で引き取らせてもらうということになった。

その旨を先方に伝え、早速その日の夜から預かることに。
(これも強烈ですね)

彼女の名前は「雛」。
ただ、この名前はたこブリーダーが付けたらしく要改名リクエスト。
今のところ「まな」が有力候補です。

さてさて、昨夜からはじまったドタバタ劇。
社会を知らない彼女にどうやって馴染んでもらうか。
腕の見せ所・・・(汗)

一応「良いやつ」とは認識されたみたいではありますが・・・(^^;

続編はまた後日。

激動の2008年の幕開けです♪
by nexus-blog | 2008-01-15 23:18 | Animal
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